日本の娯楽史を揺るがした「ドリフター」の衝撃:笑いとドリフト、漂流者の系譜
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日本のエンターテインメント史を語る上で、ザ・ドリフターズを抜きにすることは不可能です。もともと彼らは1950年代半ばに結成されたロカビリーやジャズを演奏するコミックバンドでした。バンドの歴史が劇的な転換を迎えたのは、1964年にいかりや長介が3代目リーダーに就任した瞬間です。
いかりやの手腕によってグループは洗練された音楽性と体を張ったコントを融合させました。加藤茶の卓越したギャグセンスとリズム感が爆発的な人気を呼び、瞬く間に若者の心を掴みます。1966年6月、彼らは日本の音楽史に残る歴史的舞台に立ちました。日本武道館で開催されたザ・ビートルズの来日公演において、オープニングキャストとしてステージに上がったのです。
演目は『ロング・トール・サリー』。演奏時間はわずか1分15秒ほどでした。緑色の鮮やかなスーツに身を包んだ彼らの演奏は疾風怒濤のごとく過ぎ去りましたが、超満員の武道館を揺らすには十分でした。ミュージシャンとしての高いポテンシャルを証明した彼らは、次なる主戦場としてテレビという未知の巨大メディアへ本格的に足を踏み入れます。