アテローム血栓性脳梗塞の関連図で解き明かす病態と看護:原因・症状・ケア計画まで徹底解説
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血管が閉塞した場所によって、現れる神経症状は異なります。関連図では「閉塞部位」から「神経症状」、そして「看護問題」への展開をロジカルに示す必要があります。
- 中脳動脈領域の閉塞: 対側の運動麻痺(片麻痺)、感覚障害、失語症(言語中枢のある優位半球障害の場合)、半側空間無視(非優位半球障害の場合)。
- 前脳動脈領域の閉塞: 下肢優位の運動麻痺、自発性低下、精神症状、尿失禁。
- 椎骨脳底動脈領域の閉塞: 眩暈、構音障害、嚥下障害、小脳性失調。
3.1 運動障害・感覚障害・高次脳機能障害の表出
運動麻痺が起きると、自力での体位変換や移動が困難になります。感覚障害を伴う場合、麻痺側を自身の身体として認識しにくくなり、転倒リスクが急増します。高次脳機能障害である失語症や遂行機能障害は、医療者や家族との意思疎通を阻み、患者に強い孤独感や恐怖心を与えます。
3.2 誤嚥性肺炎や廃用症候群といった二次的合併症
症状そのものだけでなく、それに伴う「二次的障害」を関連図に組み込むことが重要です。球麻痺による嚥下障害は、食餌の気道流入を引き起こし、誤嚥性肺炎を発症させます。また、麻痺による離床遅延は、関節拘縮や筋力低下、深部静脈血栓症(DVT)、圧迫創傷(褥瘡)といった廃用症候群を連鎖的に引き起こします。